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トラベルナースって本当に自由?始める前に考えておきたいこと

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  • 6月16日
  • 読了時間: 4分
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「トラベルナースって、自分の好きな場所で働けて、契約期間が終われば自由に休めるし、きっとストレスも少ない働き方だよね!」

私も、最初はそんなふうに思っていました。 実際、働く期間や場所を自分で選べるという点では、確かに自由度が高いのは間違いありません。 短期契約のため、職場の人間関係に悩まされにくいという声もよく聞きます。

しかし、1年半トラベルナースとして働いてきた私の体験や、仲間たちのリアルな声を聞いていく中で、「自由」の裏にはさまざまな現実があることにも気づきました。

今回は、これからトラベルナースを始めようとしている方に向けて、事前に考えておくべき5つのことをお伝えします。

1. 自分で決めなきゃいけないことが意外と多い

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トラベルナースとして働くうえで、すべての選択を自分で行う必要があるということは、想像以上にエネルギーを使います。

たとえば、

  • いつから働くか

  • どの地域にするか

  • どの病院(施設)にするか

  • 寮はどんな条件か

  • 通勤手段は?

こうしたことを毎回、自分で調べ、比較し、決断していかなくてはなりません。 エージェントがサポートしてくれるとはいえ、「最終決定するのは自分」。 常に小さな選択を重ねていくことになります。

「自由=選べる」ということは、裏を返せば「自分の責任で決める」ということでもあるのです。

2. 契約と契約の間は休み…だけど完全な自由時間ではない

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「契約と契約の間に自由な時間が取れる!」と期待していた私。 たしかに、勤務が終わったあとは “次の職場に入るまでの“スキマ期間” があります。 旅行に行くもよし、実家に帰るもよし、予定は自由です。

ただし、実際にはその期間にやらなければならないことがたくさん。

  • 引越しの準備・荷造り

  • 住民票の移動(必要であれば)

  • エージェントとの次の契約調整

  • 書類のやりとり、面談

また、次の仕事がすぐに見つからなければ収入が途絶えるリスクもあります。意外とバタバタしていて、「思ってたよりゆっくりできなかった…」と感じたのを今でも覚えています。

3. 人間関係悩まないはウソ。むしろ気を使うことも多い

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「人間関係のストレスが少なそうだからトラベルナースを選んだ」という声もよく聞きます。 たしかに短期契約なので、嫌な人がいても「あと○ヶ月で終わり」と思えば気が楽です。

でも、実際には新人として毎回新しい職場に飛び込むストレスがあります。

  • 勤務初日は毎回“新人”

  • 勤務のやり方、ルールに慣れるまで気を張る

  • 「どうせすぐいなくなる人」と距離を置かれることも

人間関係の悩みが完全になくなるわけではありません。むしろ、「一から関係を築くことを繰り返す」という特有の難しさがあります。

4. 確定申告や社会保障の切り替えが意外と手間

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雇用保険や健康保険に加入できるところがほとんど。しかし、契約期間が空くと国保に切り替えなければならない場合も出てきます。

さらに、1年を通して複数の派遣会社で働いたり、副業で収入があったりすると、確定申告が必要になるケースもあります。

  • 医療職は税金に慣れていない人も多い

  • 国保の手続き、年金の切り替え、住民税の管理など意外と複雑

こうした事務的な手続きを自分で行うことに、最初はとても戸惑いました。

5. 自由に選べる…けど、希望条件が多いと選択肢は狭まる

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トラベルナースは全国どこでも求人がありますが、「夜勤なし」「高時給」「土日休み」「寮あり」「田舎すぎない」など、希望をたくさん出すと一気に選択肢が限られます。

特に人気の条件(都市部、日勤のみ、クリニック勤務など)はすぐに埋まってしまうことも。


私も最初は「理想の条件」で探していましたが、結果として場所や勤務形態の妥協を選ぶことも少なくありませんでした。


「自由に選べる」というのは、希望条件とのバランスを取る必要があるということでもあります。



経験してわかった、自由の本当の意味

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トラベルナースは確かに魅力的な働き方です。自分のライフスタイルに合わせて、場所も期間もある程度自由に選べるというのは、他にはなかなかないメリット。

でもその自由には、

  • 自分で決断し続ける力

  • 柔軟に動けるフットワーク

  • 管理や手続きの負担

といった「自由のための責任」が伴うのも事実です。


まとめ:それでも私は、トラベルナースを選んでよかった

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いろいろな大変さはあったけれど、私はトラベルナースを選んでよかったと思っています。

なぜなら、その経験を通して「自分の力で生きていく感覚」を手に入れることができたからです。

この記事が、これからトラベルナースを目指すあなたの参考になれば嬉しいです。

 
 
 

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